商品名(英語名および日本名)
Campto®:カンプト
薬剤のご紹介
- 末期や移転性大腸がんの治療に用いられます。その他の静脈注射や経口の化学療法の薬剤と併用できます。
注射方法について
- 点滴静脈注射で毎日または隔日1回投与します。用量は患者の年齢または病状に応じて調整されます。
注射時の注意事項
- 胎児へのリスクがあることから、妊娠期間中は使用できません。薬剤を投与している際の授乳はおやめください。
- 注入後は血球数が減少することから、感染や出血しやすくなります。すでに感染している患者との接触及び衝撃や負傷などに注意してください。
- 薬剤の投与期間中はワクチンの作用が失われることから、H1N1インフルエンザワクチンや麻疹ワクチンなどの「弱毒化」ワクチンを注射しないでください。
起こりうる副作用
- 悪心、嘔吐:制吐剤で和らげることができます。
- 白血球、血小板の減少:中でも白血球の減少はよく見られる症状です。この症状は可逆的かつ蓄積性がありません。通常投与後約8日目に最低数に達し、22目に完全に回復します。この期間中は血球が修復されやすいよう感染を予防し、栄養補給を重視してください。
- 抗コリン作動性症候群:下痢、鼻炎、結膜炎、低血圧、寝汗、悪寒、体の不快感、めまい、涙、唾液の増加、視力障害が含まれ、通常投与後24時間以内に発生します。以上の症状があらわれた場合は、次回の注射前に予防性の薬剤を投与することで改善することができます。
- 下痢:急性または遅延性の下痢があらわれる可能性があります。通常適宜な下痢止めにより副作用を和らげることができます。
- 筋肉収縮、麻痺、感覚の衰弱:活動時は安全に注意してください。
- 抜け毛:抜け毛:この症状はほぼすべての方にあらわれます。事前に帽子、ウィッグなどのアクセサリーの準備するようおすすめします。
通常時の飲食に関する注意事項
- 薬剤の薬効に影響をあたえることから、毒性や治療効果の不足防止のため、グレープフルーツジュースと喫煙はしないでください。
- 市販薬や漢方薬またはビタミンのタブレットを服用している場合は、事前に医師にお伝えください。